11月7日説教のあらまし
ルカによる福音書7:11~17
「主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。 」(7:13)
イエス様がナインという町に行かれると、そこでは葬儀が行われていま した。聞けば、亡くなったのは、あるやもめの若い一人息子だと言います。 この女性は、夫を亡くし、息子を亡くし、これ以上ないほどの絶望の中で 泣いていました。
イエス様は、ご自分のはらわたが揺り動かされるような 思いを覚えられました。
そして「もう泣かなくともよい」(13)と言って、 棺に手を触れられました。すると、死んでいた息子が生き返ったのです。
母親は喜んだことでしょう。
しかし厳密にいえば、息子は、今は生き返 ってもいずれはまた死ぬことになります。そうなったら、その時にまた、 誰かが泣くことになるのです。ですから、「《もう》泣かなくともよい」と いうのは、言い過ぎのようにも思えます。 しかしイエス様がおっしゃったのは、そういうことではありません。
こ れは「主」が言われた言葉です。生も死も支配しておられる「主」が、権威を以て言われた言葉なのです。「あなたを泣かせている死は、私がすでに 打ち破った。あなたには死から始まる新たな命が約束されている。だから もう、あなたは泣かなくともよい。」イエス様は神の権威を以てそのように 言われました。
この命に、私たちも生かされています。
だから私たちは、
たとえこの肉体が死を迎えても、もう、泣かなくてもいいのです。
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