10月3日説教のあらまし

使徒言行録１０：２３ｂ～４８、イザヤ書５５：８～１１ 
「天が地を高く超えているように／わたしの道は、あなたたちの道を／わた しの思いは／あなたたちの思いを、高く超えている。」（イザヤ55：9）

 　ペトロのもとにコルネリウスからの遣いがやってきました。ペトロは 異邦人を訪ねることに躊躇いがあったようですが、聖霊にうながされて、 カイサリアのコルネリウスのもとに行きました。

　しかしこのときのペトロ は、イエス様の救いというのはあくまでもユダヤ人のものだと思っていま した。生まれたときからユダヤ人社会の中で生活してきた彼にとって、そ れは疑う余地のない当然のことでした。

　ところがそんなペトロがユダヤ人 の救いについて説教をしているとき、その真っ最中に目の前で、ユダヤ人 ではないコルネリウスたちに聖霊が降ったのです。

　 ペトロは驚きました。これまで自分が神様の救いをいかに小さな範囲で 考えていたかを思い知らされました。神様のイエス様による救いというの は、ペトロの思いをはるかに超える、壮大なものだったのです。

　ペトロは 衝撃を受けました。イエス様から「お前は何にも分かっていない」とお叱 りを受けたようなものでした。
　しかしペトロはこれまでも、そのようにイ エス様から叱られながらここまで成長してきました。

　信仰者の成長という のは、自分が大きくなることではありません。自分がどんどん小さくなっ て、神様が大きくなっていくことです。ペトロはイエス様に叱られながら、 ひとつひとつ自分を小さくされて、成長していったのです。

◎「信仰の成長」という言葉は、教会生活の中でよく耳にします。今日の説教を聞いて、その「成長」の本当の意味への道を示された気がしました。信徒として役員として、「すごいね」とか「立派だね」と言われることを目指していた自分に気づきました。感謝です。（あい）