9月19日説教のあらまし
使徒言行録10:3~8
さて、カイサリアにコルネリウスという人がいた。「イタリア隊」と呼ばれ る部隊の百人隊長で、信仰心あつく、一家そろって神を畏れ、民に多くの 施しをし、絶えず神に祈っていた。(10:1~2)
ヤッファから北に50キロほど行ったところにあるカイサリアという町に、
コルネリウスというローマ軍の百人隊長がいました。当時、百人隊長とい
えばローマ軍の中でも中核とされた人で、「ローマ軍の背骨」とも言われて
いました。そんな百人隊長であるにもかかわらず、コルネリウスはユダヤ
の神様を信じていました。
おそらく、外面的には何の苦労もないように見
えても、心の中には何か満たされないものを抱えていたのでしょう。
特に コルネリウスは軍人ですから、弱さを外に見せることができません。外面 的には強くて頼もしい百人隊長を務めながら、心にはどうしようもない空 しさを抱えている・・・コルネリウスはそんな人だったのだと思います。
彼は一所懸命神様に祈り求めました。貧しい人々に施しもしました。おそらく人々から慕われたでしょうし、感謝もされたでしょう。しかしそれ でもなお、彼の空しさが満たされることはありませんでした。
なぜならそれは、神様によって満たされなければ決して解決できない空しさだったからです。
その空しさは、聖霊が与えられることで、初めて満たされるもの
です。神様はそのことをよくご存じでした。そして、コルネリウスのとこ
ろに天使を遣わし、ヤッファにいるペトロを呼ぶように命じられるのです。
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