3月6日礼拝説教のあらまし
使徒言行録 13:44~52 「見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く。」(13:46)
パウロがピシディア州アンティオキアの会堂で説教をすると、多くの異邦人がイエス様を信じるようになりました。このことが知れ渡り、翌週の礼拝にはほとんど町中の人たちがパウロの話を聞きにやってきました。
ところがここでも、そのことを快く思わないユダヤ人たちがいました。彼らはパウロを罵り、人々をイエス様から引き離そうとしました。その様子を見たパウロは、「見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く」と言いました。
これは教会の歴史において重要な転換点となる出来事でした。このときから、「はじめから異邦人を対象とした伝道」というものが行われていくことになります。そして同時に、このことはパウロ個人にとっても重要な転換点となりました。これによって、パウロの迫害者としての忌まわしい過去が、異邦人にイエス様を伝える上でなくてはならない、パウロ自身の貴重な経験として用いられていくことになるのです。
私たちは生きていますと、できることなら消し去ってしまいたいと思うような経験をすることがあります。それは忘れてしまいたい過去として、いつまでも残っていきます。しかし、イエス様の証人となることで、その過去自体は変わらなくても、過去の「意味」が変えられることがあります。忘れてしまいたいような過去が、人にイエス様を伝える上では、なくてはならない貴重な体験として用いられていくのです。
◎「忘れてしまいたい、忌まわしい過去」・・・私もたくさん持っています。それは今まで、悩みの種であり、うずくような痛みのもとであったわけですが、それがイエス様を信じていくことによって、「変えられる」というのは、ほんとうに喜びです。感謝して、歩んでいきたいと思います。(あい)
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