2月20日説教のあらまし


使徒言行録 13:4~14a 「・・・ヨハネは一行と別れてエルサレムに帰ってしまった。」(13:13)

 一行がペルゲまで来たとき、一緒に来ていたヨハネが皆と別れてエルサレムに帰ってしまいました。ヨハネはバルナバのいとこで、まだ若い青年でした。大きな家の息子だったようで、イエス様がこの世におられた頃から、弟子たちはヨハネの家で礼拝を守っていました。

 その様子を見ていたヨハネは、自分も伝道者になってイエス様を伝えていきたいと思うようになったのでしょう。彼はバルナバと共にアンティオキア教会で主に仕えていました。それなのに、自分だけエルサレムに帰ってしまったのです。 理由は不明です。

 しかし私は、彼は「伝道旅行」という手法に疑問を抱いたのではないかと思っています。聖書を見ると、どうもキプロス島での伝道はあまり大きな成果が上がらなかったようです。さらに、この先はトロス山脈という危険な山々を超えていかなくてはなりません。そうまでして行ったところで、この先伝道が成功するとは限りません。「こんな当てずっぽうのようなことをしているより、今ある教会をしっかり守っていく方が大事なのではないか。」ヨハネはそう考えたのではないかと思います。 

 この後、ヨハネはバルナバと共に再びキプロス島に出かけ、もう一度丁寧に伝道を行い、初代教会の形成に尽くしていきます。前に進んだパウロと後ろに引き返したヨハネ、どちらが良かった悪かったではありません。神様は、どちらもご自分に必要な僕として用いて下さったのです。 


自分の過去を振り返ると、「あの時の選択は間違っていたのでは?」と思うことがたくさんあります。でもそれは、神様をわきに置いてしまっていることなのですね。どちらを選んでも、神様はそれを祝福し、「生きよ」と言ってくださっている。そう思うと楽になるし、感謝したくなります。(あい)

丸亀教会(日本基督教団)

ここに来てくださって、ありがとうございます。 香川県丸亀市にあるキリスト教の教会です。日本基督教団に所属しています。 「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」(マルコによる福音書6:50)が今年のみことばです。 ここから主イエスと共に、あるいていきましょう。