2月13日説教のあらまし
使徒言行録 13:4~12
「総督はこの出来事を見て、主の教えに非常に驚き、信仰に入った。」(13:12)
アンティオキア教会から送り出されたバルナバとパウロは、まずキプロス島に行きました。するとそこには、一人の偽預言者がいました。
偽預言者というのは、いかにも偽っぽいことを語ってくるわけではありません。 偽預言者は「私たちが聞きたいと思っていること」を語ってくるのです。
私たちは、不安や迷いを感じるときなどには、誰かに「それでいいんだよ」と言ってもらいたくなるものです。そう言ってもらうと「そうだよね、 やっぱりこれでいいんだよね」という思いになって、ほっとするのです。 しかし聖書は、それは偽預言者の言葉だと言います。
私たちは、自分の聞きたい言葉ばかりを聞いていると、「これでいいんだ」とばかりに自分の思うままの方に向かっていき、ついには神様から離れていってしまうのです。 私たちが聞くべき言葉はいつも、神の御言葉です。
神様は、私たちが聞きたいと思っていることを言って下さるとは限りません。しかし、そのような時でも、私たちはそれを「神の権威ある言葉」としてそのまま受け取らなくてはなりません。そしてその上で、「なぜ神様は私が言ってほしくないようなことをおっしゃるのだろう」「なぜ私は、神様がおっしゃることとは違うことを聞きたいと思うのだろう」ということを考えるのです。
人に求めるのではなく、祈りつつ自分で考えるのです。そうすることによって、 私たちは自分の思いをはるかに超える神の御心へと導かれていきます。
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