1月2日説教のあらまし
使徒言行録 12:6~17 「今、初めて本当のことが分かった。」(12:11)「・・・そして、そこを出てほ かの所へ行った。」(12:17)
試練続きのエルサレム教会でしたが、このころ、教会にひとつの大きな 変化がありました。それは、教会のリーダーがペトロからイエス様の弟のヤコブに交代したということです。なぜ使徒でもないのにヤコブなのか。 交代の理由は定かではありませんが、おそらくイエス様の弟だからということでしょう。しかしそれは、血縁を重視するユダヤ人の考え方であり、 イエス様の御心に反することです。
つまりこのころ、エルサレム教会は「ア ブラハムの子孫」にこだわるユダヤ人の考え方に戻りつつあったのです。 そのような中にいて、ペトロは「何か違う」と感じ始めていました。彼 はコルネリウスに聖霊が降る様子を見て、神の救いのご計画がユダヤ人を 超えた壮大なものであることを知りました。しかしエルサレム教会はそれに逆行している。
それでもペトロは、エルサレム教会を離れることまでは なかなかできませんでした。イエス様から「わたしの羊を飼いなさい」と 言われたあの時からずっと、ひたすら一途に仕えてきた教会ですから、やはり特別な愛着があったのです。
そんなペトロの背中を押したのが天使で
した。天使に導かれて牢を出てきたとき、彼は自分に与えられた新たな召命を確信しました。「今、確かに分かった」と言ったペトロは、もはやヤコブたちのところへは戻らず、「そこを出てほかの所へ行った」のです。
◎神様の救いのご計画というのは、人間にはなかなかわからない、大きな大きなものなのですね。でも、時が来れば「分かった」と確信できるようになる・・・という希望をもって今年も歩みたいと思います。(あい)
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