12月19日説教のあらまし


マタイによる福音書 2:1~12 

「東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学 者たちはその星を見て喜びにあふれた。」(2:9~10)

 今日の箇所は、大変有名な「東方の博士」たちの物語です。

   この「東方の博士」という言葉には様々な意味が込められています。まず「東方」です。聖書では「東」というのは「神様に背いている」「神様の救いに与れな い」という意味があります。従って、「東方の人」ということは、彼らは「神様の祝福を受けられない異邦人」であったということです。

   また、「博士」というのは、『新共同訳』では「占星術の学者」と訳されています。これはいわゆる「星占い師」ではなく、星などの自然を観測して、そこから天候を予測したり、農作物の出来具合や政治の先行きを占ったりする、「科学者」 です。つまり彼らは「異邦人の科学者」だったのです。

   彼らは、神なき東方の世界で、真剣に真理を追究していました。「一見平和に見えるこの世界は、実は見せかけ的に落ち着いているだけで、何か事が起これば一気に不安定化してしまう。」そんなこの世の本質を見抜いていて、「見せかけではない、本当のもの」を真剣に求めていました。

  この真剣さがあったからこそ、彼らは小さな星の光に大きな救いのしるしを見ることができたのです。

  彼らは「イエス様」という「見せかけではない、本当のもの」のもとへと導かれていきました。そしてついにイエス様のもとにたどり着いたとき、彼らは「ものすごく大きな喜びを喜んだ」のです。

丸亀教会(日本基督教団)

ここに来てくださって、ありがとうございます。 香川県丸亀市にあるキリスト教の教会です。日本基督教団に所属しています。 「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」(マルコによる福音書6:50)が今年のみことばです。 ここから主イエスと共に、あるいていきましょう。