8月29日礼拝説教(あらまし)
使徒言行録9章26節 「サウロはエルサレムに着き、弟子の仲間に加わろうとしたが、皆は彼を弟子だとは信じないで恐れた。」
クリスチャンとなったパウロは、すぐにダマスコのユダヤ人のところに行って、イエス様を宣べ伝え始めました。しかしユダヤ人からは受け入れられず、一旦ダマスコを離れることになりました。
その後再びダマスコに戻り、三年後、今度は信徒の一人にしてもらうために、エルサレム教会を訪れました。しかし、ここでもパウロは受け入れてもらえませんでした。
教会の人たちは「彼を弟子だとは信じないで恐れた」(26節)と言われています。結局パウロはこのとき、ペトロとイエス様の弟のヤコブに会っただけで、他には誰とも会えないまま、故郷のタルソスに帰ることになりました。
このあとのタルソスでの日々のことは、聖書が何も書いていないので本当のところは分かりません。しかし私は、このときパウロは「十字架のイエス様」と出会ったのではないかと思います。
パウロは、エルサレム教会を訪れたとき、自分のしてきたことの重大さを、初めて現実味をもって知りました。そこには、自分のせいで人生を壊された人がたくさんいたのです。
パウロは、何を以てしても償うことのできない自分の罪を知りました。
しかしそのとき、彼は自分のすぐ隣で、十字架にかかっておられるイエス様と出会ったのです。そこからパウロの、「わたしは十字架につけられたキリスト以外、何も知るまい」(コリントの信徒への手紙一 2章2節)という歩みが始まりました。
◎大伝道者パウロも、回心ののちすぐに活躍したわけではなく、自分の罪と向き合う壮絶な経験があったのですね。パウロという人が、今までより少し身近に思えてきました。(A)
◎次週は、あなたも、礼拝に参加してみませんか?
0コメント